戦場カメラマンの渡部陽一さんがこう言っていた。
「気持ちのいい情報には“要注意”。受け取る情報が自分にとって気持ちのいい情報ばかりに偏っている、と察知したときは一歩引くようにしています。」
ウクライナの戦争で助長されているが、昨今、世の中にはフェイクニュースが溢れている。
また、ニュースやSNSなどでは自分の趣向や関心のある情報に”カスタマイズ”されている。
頼んでもいないのに、いつのまにかプラットフォーマーの術中にハマっている我々がいる。
我々はそんな状況を分かっていながら、それを良しとして受け入れ、良しとしている。楽だし、何よりも自分は傷つかないから。
私は基本的にSNSは使わないし、情報発信もしてない。
ニュースもキュレーション系や無料の総合ニュースアプリは使わない。
代わりに、有料記事やFeedlyのようなRSSサービスを使って確かな配信元からの情報に絞っている。
大量にある配信元から自分で選んでいるわけだから、それでも偏りはあるだろう。
でも、まだ”他人”によって選ばれた情報より健全ではないだろか。
まるで何が含まれているのか理解せずに流し込まれる点滴や胃ろうのような状態より、自分の体に取り込むものを自分で選んだ方が健全で安全ではないか。
いちばん確かなのは自分の耳目を使って直にリアルの情報に触れ、体験、感じることだと思う。それがかなわないから、テクノロジーを使うのだと思うが、目的がブレてきている気がする。
今までSNSは積極的に使っては来なかったが、現地のリアルな情報を得るために使い始めようかと思う。惑わされないように。