未来を哲学する

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パーパス経営

昨日、グループのパーパスについての研修を受けました。

現代の消費者や従業員が企業に社会的責任を求め、世界的な課題への対応が重要視される中、企業が社会的な使命や価値観を持つことが成功の鍵とされています。

企業は利益だけでなく、社会的価値を追求することで、競争力を高め、人材の獲得やリスクの低減にも寄与すると言われています。

では、「Mission(使命)、Vision(ビジョン)、Values(価値観)」と「パーパス経営」との違いは何なのでしょうか。

Mission(使命)、Vision(ビジョン)、Values(価値観): 企業の目的、将来の理想、信念や行動基準。

パーパス経営: 利益だけでなく、社会的な影響や目的に焦点を当てた経営。

一言で言えば、前者は会社視点であり、後者は社会的視点です。

これはいわゆる「三方よし」の概念とも関連しており、ビジネスや社会において、全ての関係者が幸福や利益を享受できるようなバランスを取ることの重要性を強調しています。

これは日本の伝統的な価値観でもあり、古くからそのような精神が根付いていたと言えます。

自分が出資をして会社を興した場合、その志や価値観を従業員に共有し、理解してもらいたいと思うはずです。

雇われ社長にしても、代々受け継がれてきた考え方を踏襲し、進化発展させて従業員に浸透、定着させる義務があります。

しかし、「Mission(使命)、Vision(ビジョン)、Values(価値観)」でも「パーパス経営」でも、従業員に浸透させるのは難しい課題です。

個人が異なる志や価値観、存在意義を持っているため、浸透させるには工夫が必要です。

私は様々な会社を渡り歩き、11社の会社を経験していますが、個人と会社の関係は対等だと考えています。

個人の能力と時間を提供し、その対価を支払ってもらっており、会社もその逆です。

会社の面接での「落ちた」というよりも、「ニーズがマッチしなかった。

お互いにとってベストではなかった。」という理解が重要です。

今後、日本は労働人口が減少していく中、会社と個人の関係が変わることが予想されます。

個人が会社を選ぶ時代になり、会社はもっと魅力的にならなければなりません。

今の若者たちは、社会的存在意義を重要視にします。

社会的存在意義や理念を整理し、株主や労働力に対してアピールすることが求められるでしょう。

会社の規模は関係なくなり、人と企業の価値観が一致することが重視されるでしょう。

そのためにも社会的存在意義(パーパス)の定義は大事ですね。